2011年05月31日

ヴィリアの歌


梅雨入りして最初の土曜日


雨の音で目覚めました。カーテンを揺らして部屋に風が入る。

ふとんの中で携帯でしばらく遊んでいました。


遠く鐘の音。枕元の時計を見ると6時半。そろそろ起きようか迷う。今日は休みが取れたので、早起きの必要はないのですが。

にしても、どこに鐘楼のあるお寺があるんだろう?



携帯でブログなどを見ていると、実に面白い言葉遣いが目に付いたりします。

「出れる」とか「見れる」とかの「ら」抜き言葉が、口語として当たり前のようになったのは、省略しても同義であれば簡潔なほうに流れる自然の道理だと思っていたのに、「書けれる」という言い方があったのです。

かえってめんどうになるだろうに・・・
それだと「買える」も「買えれる」になるだろう?(~_~;)



今度は近所のミッション系ハイスクールから鐘の音がしてきました。知らず知らず8時になっていました。



僕はお寺もですが、神社も、教会も好きな場所です。


つまり工場や役所や病院やスーパーのように実用的、合理的、唯物的じゃないところが好きなのかもしれません。


あるいは、実社会の煩些な日常や実務からワープされた虚空間で、精神の安らぎを感じられる場所だからでしょうか。









雨の中、車で日用品の買物も済まし、王様のブランチで映画コーナーを観てから、代々木に出かけました。


これから日比野景さんのコンサートなのです。


アトリエ・ムジカ.JPG


彼女はソプラノ歌手で、容姿、歌唱力、演技力などどれも満点をつけたいほど魅力的です。




コンサートのタイトルは「愛の歌に微笑を添えて」。




前半は日本の懐かしい旋律の歌曲が、後半は主にオペラから思いっきりロマンチックな歌が披露されました。


「会議は踊る」「ルクセンブルグ伯爵」「微笑みの国」「メリー・ウイドー」など。


ちなみに「ヴィリアの歌」。(歌手はデビッド・クリスチーナです)http://www.youtube.com/watch?v=1UiE188FP-0&feature=related



すごい感激でした。





終わってから、そのホールでケータリングのスナック類とソムリエつきのワインが振舞われました。


2次会はファンクラブが近くの居酒屋に大勢の席を予約してありました。僕は部外者でしたが、こっそり端のほうへ参加しました。ちゃんと会費は払いましたよ。(*_*;


きれいなソプラノのアリアのあとに居酒屋はないよな、とも思っていたので、解散後カクテルで口直しをすることを今日のプリマドンナに提案して、一緒に行くことにしました。


ホテルのバーで、オリジナルカクテルをいただきました。美味しかった。

オリエンタルイクスプレス.JPG




               *******





雨の月曜日、なんかカーペンターズの歌にあったような。



先週末あたりから、どうも気分が落ち込んでいます。今朝も得体の知れない不安で3時過ぎに目覚めてしまいました。


仕事?経済的に?人間関係?思い当たるものは特にありません。体はいたって健康。
いろんな小さいことが重なってのことかなと思ったりしているのですが、でもやっぱ違うような・・・。


おそらく気持のバイオリズムが底辺にあるのかもしれません。



どうしても気が滅入っているので、バスに乗らず雨の中、駅まで歩きました。約20分。


気分が落ち込んでいるときに、無理に自分を鼓舞させるより、このセンチメンタルな底流に静かに身をゆだねておくほうが、心身的に自然な気がします。





お昼近くなって急激に天気が回復し、青空が広がりました。時おり強い風が吹きますが爽やかな気候になりましたね。




夜は講習会に出かけました。


自分が講師なんですが、実質オーディエンスから意見をもらったり、みんなでディスカッションできればとの目論見でした。しっかりとレジュメと資料の読み込みを済ませて出かけました。

講演資料.JPG



講習会が終わってから、有志でディナーになりました。

会場近くのイタリアン。

講習にちなんだ質問が次々と出ましたが、僕の基本方針は変わらず、逆にみんなを叱咤激励して、夕食の席はけっこう盛り上がりました。僕のプレゼンがうまくいってほっとしました。

TEC近くのイタリアン.JPG



その席で、何かの話題から「少女時代」の話になりましたが、まわりの仕事一途な人たちは「KARA」は知っていても「少女時代」は意外と知らないのです。


僕は、いま、実は僕の中ではソニョシデ(SNSD:少女時代)がブームなのです。

つくづく彼女たちの顔をみると、美人3、普通3、親しみある顔3でした。とてもバランスがいいです。


顔と名前が一致しないけど、比較的センターをつとめてるユナがいいかも(o^o^o)



それと、それをコピーしている2つのグループが面白いです。


ひとつは「遠藤時代」。ちょい不気味ですが抜群のダンス力に魅了されます。http://www.youtube.com/watch?v=hDAvvx2z1Lk 


もうひとつはFNSD(福岡の時代)超かわいい!完全KO! 
http://www.youtube.com/watch?v=Ntb89g48K18&feature=related





僕の最寄り駅に着くと、バスは10時半に終わっており、朝のうちの雨で歩いて駅に来たので、自転車もなく、歩いて帰ることにしました。


月はなく、薄い雲が空をおおっていて星も見えません。プラタナスの街路樹が、黄色いナトリウムの街灯に照らし出されていました。

  
真正面から吹く南風が酔った体に気持ちいい。



僕と同様、いま落ち込んでいる人からのコメント



 「大波に抗うな、波をやりすごしてから浮かび上がりなさい」



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posted by のんちゃん at 19:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽

2011年05月25日

Les Miserables


最近お天気がいいともうジャケットなど着ないで、Tシャツに半袖ブラウスでいいですね。



土曜日は、板橋区最北の荒川と新河岸川に挟まれた工場地帯へ仕事で向かいました。


駅は埼京線の「浮間舟渡」。


北区浮間と板橋区舟渡にまたがった位置にあるため、両者を合わせた駅名となったのですね。


浮間は荒川に突き出た形が浮島に見えたことから起きた地名で、かつては「浮間ヶ原」と呼ばれ桜草の名所でありました。



浮間舟渡の駅前には大きな沼のある浮間公園があり、釣り人がいたりして、とてものんびりした雰囲気の良いところです。湖畔には菖蒲が。


浮間公園.JPG



さて、ここから歩いて客先へ。


しばらく高架鉄道に沿って歩き、中仙道を越えると、板橋区に入って舟渡と地名が変わります。


現在は、中仙道が荒川を渡るのに戸田橋が架かっていますが、かつては渡し舟が使われており、舟渡に存在した「渡船場」という言葉が変化して地名が「舟渡」になったと考えられています。


このあたりは、工場も多数立地し、学校などもあり住工混在地域の様相を見せています。




さてちょうどいい時間に浮間舟渡の仕事が終わり、会社に戻って書類を整理して、さあ、そのあとは・・・



             *********



はい、そのあとは帝劇に向かいました。

帝劇.JPG



   これからレミゼ、です。



一応S席(13,500円)に招待されているのに、朝からの省エネルック、黒のコッパン、半袖シャツのボタン外して、下はTシャツ。

いいのかこんな格好で。



場所は一階の、M―24。舞台真正面の比較的ステージに近いとてもいい席でした。

さあ5時開演まで落ち着きません。



レミゼは、欧米でしばしば Les Mis、Les Miz と省略されるのを受けて、日本でもレミゼ、と略して呼ばれているんですね。


レミゼポスター.jpg



19世紀フランス。19年間投獄されていたジャン・バルジャンが、逃亡して苦労の末に成功を収め、今や工場の経営者です。

バルジャンが知らないうちに、その工場の女工のファンテーヌが首になり、人に預けた娘コゼットの養育費を稼ぐため、港で身を売るようになっていました。

しかし病に倒れ、病院に運ばれたファンテーヌは、訪ねてきたバルジャンに娘を託して息を引き取ります。バルジャンは、ファンテーヌとの約束を果たすため、コゼットの元へと向かいます。

幼いコゼットが下働きをさせられているのはテナルディエ夫妻の営む宿屋。夫妻の商売は悪どい。バルジャンは夫妻に大金を払ってコゼットを引き取り、パリへと向かいます。


パリに入ってからが佳境となるのですが、面倒なので以下省略(~_~;)。



ただ僕の知ってるビクトル・ユゴーの「ああ無情」とは似ても似つかぬものでしたが、このミュージカルにはすごく魂を揺さ振られました。



休憩時間にオーケストラピットを覗いてきました。

バイオリンはじめ弦楽器、管楽器、打楽器、キーボード3台。指揮者がおり20名弱の編成です。なかなか迫力がありました。



それにしても、レミゼは最高でした。感動で胸がいっぱいになりました。演技も、歌も、演出も、オーケストラも、舞台機構や照明も素晴らしかった。


主役級はもちろん、岡幸二郎のアンジョルラス、すごく良かった。

エポニーヌ、超かわいそう。健気で、好きな彼のためなら自分の気持ちを押し殺してまで尽くしてしまう。島田歌穂さんはまり役!みんな歌はうまいし、一生懸命演じてるのだけでもすごい感動です。

あ、神田沙也加さんもビブラートを入れたすごい上手いソプラノなんでびっくりしました。あなどれませんねー。


出演者.JPG


ロンドンでも観た友人は、この帝劇も甲乙付けがたいほど素晴らしいと絶賛でした。写真は今日のキャスト。






東京駅に向かいながら夕食をとることに。

このような最高のミュージカルに招待してくれた友人にご馳走させていただきました。


ヴィロン.JPG



その場で、あのポスターのイラストはいったい誰なのか議論しました。

帰ってから調べて、やっと分かりました。


原作の挿絵からのもので、コゼットの子供のころのものだったんです。


コゼット.jpg



余談ですが、幼少期のコゼットといえば、「少女コゼット」。

このアニメ、「世界名作劇場」4年ほど前に放映されていましたね。覚えてますか?

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posted by のんちゃん at 18:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽

2011年05月20日

アンソロジーふうに



最近夜中にコツコツと爪かなんかで木製のものを叩く音がします。僕が寝返りをうつと、音は消えてしまう。


その原因が今朝分かりました。暖かくなってきて窓を開けて寝るようになり、風が入ると壁の絵の額が小刻みに揺れ、それが柱を叩く音のようなのです。

寝返りとの因果関係は、たまたまか、あるいは風の流れが変わるからかもしれません。



いずれにせよこの部屋には、ときおり、白い埃のようなものが視界をかすめることがあるので、なにかいるのかもしれませんね。

でも、ま、悪戯するわけではないし、うん。




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一軒やイタリアン.JPG


以前も一度探し尋ねたことがある田園風景の真っ只中の一軒家レストランに、連休明けにまた行ってみました。イタリアンです。

ここは超美味しいけど、超不便。でもずっと潰れず続いているのがすごい!ウエイターも厨房もけっこう従業員がいます。お客の入りは3割ぐらい。




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休みが取れた休日、その日は天気が上々なので外出しました。

上野の国立博物館へ。いま、手塚治虫と仏陀展が開催されています。
予想外のコンビネーションですね。企画者がすごい!

この東京国立博物館は、GANTZの戦いで屋根を破壊されましたが、今はすっかり修復されていました。

仏陀展.JPG


簡単な釈迦の略歴がわかって良かったし、ためになりました。


なかに仏陀が弟子に説法している場面のレリーフで、天使が二人、左右の上部に配置されているのがありましたが、まさにキリストの宗教画や彫像に出てくるあれなのです。不思議!ガンダーラ地方の遺品でした。


常設展も観て、外へ出ました。同じ敷地内にある平成館では、人気の「写楽展」。これも観たかったです。


上野の森.JPG

上野の森はむせ返るばかりに栗の花が匂っていました。なんかこの初夏の感じって、いいですねー。ぐう。あ、お昼抜きだった。


上野の山を下り、広小路から御徒町へ。ジャイアンツの元木の店、「元福」に行ってみました。この写真がスタンダードのラーメン、650円。筍が入っています。

元福.JPG



僕の乗る私鉄のターミナルの駅ビルの地下で新茶を買いました。


  「仏陀展帰りに新茶買ひにけり」

う〜む、「だからなんなんだ俳句」だなあ。買ふ、で止めたいので、もうひとことほしいなあ。

ああそうか迷ったときはひっくり返しのロジックを。


  「新茶買ふ帰りの駅や仏陀展 」

なんかこれだと、駅ビルで仏陀展をやってるみたいだ。



  「新茶買ふ仏陀展観て帰り道 のんちゃん」

         ま、これが自分の限界です。(~_~;)


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のんちゃんにぴったりな花言葉は【ラナンキュラス:魅力ある金持ち】 相性がいいのは花言葉の花が月下美人のフォロワーさん、マイミクさん、この日記の読者さん。  http://t.co/PWgyzQU ラナンキュラスってどんな花?



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連休明けてから、いつまでもTSUTAYA DISCASからレンタルDVDが来ないので、調べたところ、1階の郵便受けから盗まれていることがわかりました。

というのは、他の家も被害を受けたらしく、警察が動き出したという張り紙がしてあったからです。


郵便受け、ダイヤル式の鍵付きなのに。超ショック(☆。☆)



で僕も警察に被害届を出しに行きました。刑事課。狭いコーナーで最初相手は3人(笑)。1時間もかかってしまいました。わずかDVD2枚ばかりでとんだ手間でした(もちろん相手も)。


DVDの内容も聞かれました。「リアル鬼ごっこ2」「インシテミル」超恥ずかしかったです。



結局、あとからTSUTAYA DISCASから同タイトルのものが送られてきましたが、いずれもイマイチの内容でこんなことにずいぶん振り回されたことに時間の無駄だったような気がしました。


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プチウナのTVCMが変に好きです。下手なノリの家族3人ハイキングバージョン。見たことありませんか?

蚊にうなじを刺された娘が、プチウナつけてもらい、正面向いてクアーとか言う、あのやつ(^o^;

あれ気に入ってます。



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雨がよく飽きずに降っていたある日、仕事関係の友人に呼び出されランチに外出しました。その日は一日オフィスワークだったので、気分転換にちょうど良かったのです。


小田急マンハッタンヒルズでランチ。生ビール3杯。いいのかのんちゃん。人生誤ったコースに行ってないのか!

マンハッタンヒルズ.JPG


酔い覚ましに、新宿ヒルトンのラウンジでコーヒーとケーキ。早く帰社しなきゃと焦るが、まあいいか、という気持ちもあり、つい長居を決め込んでしまいました。


夜は、その分当然、 はい残業となりました(;_;)


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僕は仕事で外回りすることが多く、先日デパート系の打合せで、京急と山手線に乗り、往復でけっこう読めました。吉村達也。2冊目。ホントこの人の小説は大好きです。

卑弥呼陰陽師.JPG



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有楽町の用事を済ませて、丸の内仲通りに行きました。ここは東京でベストテンに入る僕のお気に入りの場所です。

仲通り.JPG


休憩するには丸の内カフェなどパブリックスペースもありますが、オープンエアのブリックスクエアがいいですね。
待ち合わせなどにもいいかもしれない。



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「江」で、お初が一目惚れする背の高いイケメン京極高次。どこかで見たことがあるな、と思ったら、「げげげの女房」のアシスタント、つげ義春でした。

大のつげファンとしては、かっこいい男が彼を演じてくれたことにすごく感激でした。




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そういえばいつの間にか花粉症が完治していました。てか治療してないんだから自然治癒力と根性の勝利(うそ)かもしれませんね。


ただ代わりに背中が痛くなって、続けてマッサージに通うようになっていました。ある日終わってから、店の人たちと治療ルームでそのまま飲み会になりました。

近所の料理店から山菜の天ぷらが届きました。赤ワインといただく。


野菜てんぷら.JPG



帰りは、ほぼ満月に近いおぼろ月でした。ずいぶん調子に乗って飲みすぎ、ほろ酔い加減で自転車をこぎながら帰りました。


そういえば先ほど飲んでて、若い子から「昔はもてたでしょうね」と言われました。超ショックでした。

  昔かぁ(~_~;)。はい、はい。



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Twitterでは、毎日「今日の季語」が提示されたりします。

おとといは「青蔦(あおつた)」でした。



「青蔦や戯る風と日の光 」

しかし、ツタに風や光を当てた句は五万とあるなあ。



「青蔦や附属の子らの通学路 」

典型的な、「だからなんなんだ句」ですね。あらたな発見、新鮮な驚き、作者の感動が何も伝わってこない。やり直し!はい。


「青蔦の踏切表示線路跡 」

はいはい、作りましたね。よくある俳句です。廃屋、廃校、廃工場、廃線、エトセトラ。そこに健気に今年も花が咲いたみたいな。やり直し!はい。


「青蔦やガラスの皿に京和菓子 のんちゃん」

うーん、これも「だからなんなんだ俳句」だなあ。「ああそうですか」で済まされてしまうだろう?
でもまあ季節感があって、わざとらしいが上品ぽいからいいか。君の実力じゃこれが限度だろう。

    はい、くすん、精進します。


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おとといは、西新宿。14時アポ。なかなか手強いお客なので、精神的に負けないように早めに到着してことに臨みました。

でもまあ無事終了。合意を得られ納品・検収が済んでほっとしました。ビルの庭には修道僧。感謝です。


修道僧.JPG


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posted by のんちゃん at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2011年05月08日

洛中の花、嵯峨野の風。


京都はハナミズキがいたるところに咲いてました。




このGW中、日帰りで新撰組ゆかりの京都巡りをしようと計画してました。


ところが仕事のメンバー的に自分があぶれてしまい、突然もう一日休みができたのです。

2連休ならじっくり遊べると思い、さっそくネットで新幹線と宿の予約をしたのですが、すべて満席、とても取ることはできませんでした。


旅行のエージェント店に泣きつき、やっと取れましたが、6万円弱。たった一泊の国内旅行でこれなんだぁ。

あと1万も出したらハワイやバリ島5日行けるぜ、と思いました。
国内旅行はほんと割高です。





さて5月4日の朝、新幹線で京都へ。

11時着。八条口からホテルのシャトルバスで、ウェスティン京都。

手続きをして荷物を預け、またシャトルバスで三条河原町。

まずは腹ごしらえ。池田屋です。


池田屋.JPG


この池田屋は、長州や土佐藩のテロリストが終結し、密議を交わしているところへ、新撰組が乗り込み、数多く殺害・逮捕した場所で、幕末「池田屋騒動」として有名なところです。


いまは居酒屋になっていて、内装などもそれなりに凝っていましたが、イマイチだったなあ。そこでランチをいただきました。

池田屋階段.JPG





それから地下鉄を乗り継いで、壬生に行きました。ここには、新撰組が江戸から上洛して最初の屯所とした、八木邸、前川邸があります。


前川邸は、土産物屋に変わっていましたが、八木邸はそのまま有形文化財で保護され、ちゃんと京都の観光ガイドの名札をつけた方が説明してました。

八木邸.JPG


次から次と見物客が訪れます。僕は座敷の廊下側にすわり、鼻をほりながら「ふむふむ」と聴いていたのですが、突然「そこの方が座ってるあたりが・・・」と指差され、「芹沢鴨(筆頭局長)とお梅さん(その愛妾)が惨殺されたところです」と言われ、びっくりして腰を浮かしてしまいました。


それから、すごいリアル感が僕の中で湧き、「そうか、150年前(わずか三代ぐらい前)、ここに新撰組が集い、近藤や、土方や沖田が寝食を共にしていたのか」と思ったら感極まってしまいました。


見学を終えてから、そこで屯所餅という和菓子と抹茶をいただき、次の目的地へ再び地下鉄に乗り継いで向かいました。


屯所もち.JPG






次は先斗町の「歌舞練場」です(写真の突き当たり)。

歌舞練場.JPG



ここでは4時40分からの「鴨川をどり」を観ることが出来ました。


いやあ、初めてですが、すごく華やかで良かった。毎年これを観て明るい春を迎えられたら幸せだろうなあ。
事前に電話で予約しておいて正解でした。超満席でした。


ここでも始まる前に芸妓さんが点ててくれる抹茶とお菓子をいただき、お菓子皿はお土産として持ち帰ることが出来ます。





さて、夕食もせっかくなので予約しておきました。京都独特の町家造りの家をレストランに改造した串焼屋、「串くら」です。

串くら.JPG


カウンターに通されました。出来たら中庭の見える個室がよかったなあ。贅沢は言えません。

ビール、東北の酒蔵の日本酒などをいただき、串焼きはセットで注文しました。美味しかったです。



ずいぶん酔ったので、そこからはタクシーでホテルへ向かいました。
千円ちょっとでしたが、ドライバーさんが気分良く京都の話をいろいろしてくれたので、酔った勢いで、2千円渡してしまいました。おれってでぶっ腹、じゃなくて太っ腹!




ウエスティン京都はかなり大きな国際級のホテルです。僕の部屋は8088。いったいこの数字がどういう意味か面食らうぐらいです。

818号室とかいうんなら、「ああ、8階の18号室ですね」ってわかるのに。

で、実際、8階の88号室でした。各フロア3桁まで部屋がありました。すごいでかいホテルなんですね。それが超満室!

ウェスティン京都.JPG



翌朝5日は、朝食券がついていたので、超広いダイニングルーム(宴会場?)でバイキング。インドの僧侶の方の集団が来ていました。




この日は天気も超いいので、郊外に足を伸ばそうと思い、嵯峨野めぐりをしました。

新撰組というより、源氏物語、平家物語の世界ですかね。



紙面も少なくなってきたので(というか読んでるほうも、書き手のおいらもかったるくなってきたと思うので)、飛ばします。



JRで「嵯峨嵐山」へ出て、歩いて清涼寺(ちゃんと観た)、祇王寺(ちゃんと観た)、落柿舎(外から)

落柿舎遠景.JPG


常寂光寺(ちゃんと観た)

常寂光寺.JPG


竹の道(歩いた)


竹の道.JPG



そして飲み屋神社、いや、野宮神社(ちゃんと参詣した)。






ここでお昼になったので、人気店「よーじやカフェ」に並んで入った。夏野菜カレーと、ラテアートも楽しいカフェラテ。


よーじやカフェラテ.JPG
         
           (この不気味な顔がよーじやさんのイメージキャラ)




嵐山の渡月橋に歩く。この辺いいなあ。しばし土手で休憩。

渡月橋.JPG



バスで京都駅。まだ時間があるので、バスで祇園に行き、ともかく祇園界隈を歩く。まあまあですね。僕に決定権があれば、徹底的に現代的なものを排斥して、夢のような町にするのになあ。


またバスで京都駅。お土産を買い、目の前の京都タワーに上る(初めてです)。



さて、今回の旅の目的のひとつ、京都駅伊勢丹上のらーめん小路で、京都ラーメン「宝屋」に入ること。並びました。いただきました。旨かったです。満足満足!



で、帰りは、8時48分のひかりグリーン車でした。これしか取れなかったのです。

車内販売のビールをぐびぐびやり、フットレストに足を乗せ、古都の余韻に浸っていたらあっという間に東京でした。


楽しく充実した今回の旅。これでおしまいです。


          長いこと読んでくれてありがとうね(^O^)/

posted by のんちゃん at 13:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2011年05月03日

フィガロの結婚



連休前の週末28日は、会社を1時間早退して、上野の東京文化会館に、宮本亜門演出の二期会オペラ「フィガロの結婚」を観にいきました。S席が手に入ったのです。


上野文化会館.JPG


上野の公園口を出、開演まで少し時間があったので、近くを散歩することにしました。

目の前の、国立西洋美術館ではレンブラント「光の探求/闇の誘惑」展を開催していました。
時間があったらぜひ観てみたい美術展のひとつです。

レンブラント.JPG


桜の時季が終わり、上野の森は、夕暮れが迫っていましたが新緑一色に染まっています。そこを吹き渡ってきた風がほほにとっても心地いい。 いい季節になりましたね。



とりあえず、ロビー内の精養軒で、サンドイッチとビールで腹ごしらえをしました。

フィガロの結婚.JPG


劇場は満席でした。開演間近になって自分の席を探したら、手前にシックな美人がひとり座っており、ひとつ空けて(これが23列23番、僕の席)おばさま2〜3人連れが談笑していました。


まもなく、オーケストラピットから前奏が華々しく幕を開け、おなじみの「フィガロ」が始まりました。

S席は比較的前方中央付近の鑑賞するに最適の位置を占めており、けっして安くはありませんが、それでも1万円ちょうど。
フルオーケストラが入り、キャストのパフォーマンスも一流で、大勢のアンサンブル。宮本亜門の演出と海外の有名指揮者。
本当にこれで経済的に成り立つのか、申し訳ない気持ちでした。

幕間の休憩に入り、隣の美人が立ち上がると、思ったより上背のあるすらりとした人で、年のころならアラフォーぐらいか、一人で来ていました。しかもS席、よほどオペラ好きなんでしょうね。

気がつくと床にハンカチを落として行ってしまっていたので、拾って座席の上に置いておきました。

僕も休憩から戻ると、美人が先に座っていて「ありがとうございました」と感謝され、それを契機に二言三言言葉を交わしました。なんておいらはツイてるんだ!

オペラは浮気性の(って人のことは言えないけど)伯爵が懲らしめられ、めでたしめでたしのハッピーエンドで終わりました。


オペレッタ(喜歌劇)なら「こうもり」や「メリーウィドゥ」のようにコミカルでハッピーエンドな作品は多いんですが、オペラでは、「椿姫」とか「トスカ」とか悲劇ものばかりです。かろうじてこのモーツァルトの「フィガロの結婚」か、ロッシーニの「セヴィリャの理髪師」ぐらいが、喜劇といえば喜劇です。

3時間半に及ぶオペラは、大団円で幕を閉じましたが、カーテンコールの最後まで、僕は真ん中の通路に立って惜しみない拍手を送りました。



オペラが10時にひけてから、上野駅の七番街「リモネッロ」というイタリアンに入り、生ビールで夕食としました。
カルパッチョなど、つまみっぽいのをとってしまったので、ワインも欲しくなり、安いサンジョベーゼもたのんでしまいました。

カルパッチョ.JPG


このあと、会社を早退したのでまた会社にちょっと寄らなきゃならなかったのにぃ(*_*;。






翌、連休初日の29日は、母のいるリハビリ施設に行ってきました。そこは、北関東、南福島の境に広がる奥深い山岳地帯です。


毎月一度の面会を自分に義務付けていたのに、忙しさや地震の影響で3ヶ月ぶりになってしまいました。


常磐道で行き、通行止めの少し手前で一般道に降り、平地から次第に山岳コースに入っていきます。


平野部では田んぼに水が張られ、鯉のぼりが方々で泳いでいました。やがて山並みがつらなる山間部に入ると、山桜がちらほら見られる山々は、まだ新芽をふいたばかりで、東京より10日以上季節が遅れている感じでした。


茨城県内では、随所で崖崩れや路肩の陥没、民家の屋根瓦の落下や、ブロック塀の倒壊が見られ、被害の大きさを今更ながら痛感させられました。


母との面接はわずか30分程度でしたが、常磐道で行き山岳地帯を抜け東北道で帰ってくるルートでは、家を朝7時に出て、帰ってこられたのが夕方6時でした。
連休初日とあって高速が混んでいたせいもあるけれど、それにしても一日仕事です。


でも、母が元気でいてくれたこと、途中のドライブで万物が生き生きと生を謳歌する季節を体感できたことが何よりの収穫でした。


おいらも光合成でパワーはつらつ、頑張るぞーo(^∇^o)(o^∇^)o




posted by のんちゃん at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽