2011年08月29日

やればできる子


149年前の8月22日がドビュッシーの誕生日だそうです。


その22日(月)、午後一番のアポがあり、横浜に出張しました。




横浜へ行く方法は数多くあるけれど、乗り換えなしで比較的早いのが、湘南新宿ラインです。ただし、東横線や京急に比べても運賃は少し高め。




用事はすぐに終わってしまいました。会社には夕方までかかると言って出てきたので、それからの時間少しサボることにした。

まずは行ったことのないベイクォーターへ。


BayQuarterは運河に面した5階建てのショッピングモールで、解放感にあふれ、明るい外光や潮風が入ってくる造りになっています。


ベイクォーター.JPG


コジャレたレストランも数多く入っていて、イーストリバーのピア17に似ている感じ。





ベイクォーター近くで気になっていた建物にも行ってみました。アートグレイス・ヨコハマポート。なにやら結婚式場のようでした。


アートグレイス.JPG



運河の橋をわたり、日産ギャラリーのビルの中を突っ切り、歩いてMM地区へ行きました。


MMのマンション.JPG

このあたりのマンションはおしゃれだなあ。明るく垢抜けて造られています。




横浜美術館の前に来たら、現代作家のオムニバス、トリエンナーレ(3年に1度)展をやっていました。興味深いので、入ってみました。1600円。


横浜美術館.JPG


なかなか面白かったです。あらゆる実験的な芸術作品に満ちあふれていて、MoMAに匹敵する規模とバラエティーさだと思いました。

トリエンナーレ.JPG



                  *****





27日の土曜日は浅草橋の客先へ仕事で朝から顔を出していました。


終わったのは、13時半。それからお客さんとランチに行き、それが済んでから、今年最後の夏休み、一路軽井沢へ向かって車を走らせました。



その時点での、都心の気温は29度C、曇り。



首都高から外環に入り、まもなく関越道にというところで渋滞にぶつかりましたが、その後順調に飛ばし、上信越道、碓井軽井沢ICで下り、南軽井沢の交差点には16時半に。

途中横川SAで休憩は入れたものの、都心から3時間で着いた勘定になります。




軽井沢は曇り、少しガスっていました。なんと20度C。都心とは9度の差です。窓を開けて走る。




友達の別荘には5時前に着きました。


クーラーもつけず、広い窓を開け放ち(網戸はしているけど)、まずはアイスビールをいただきました。


アイスビール.JPG


友達は今日、山歩きをしてきたらしく、ヤッケをベランダに干していました。


少し晴れ間も見えはじめ、遠くからテニスの音と喚声が聞こえています。




6時過ぎてから15分ほどのんびり歩いて、欧風小料理レストラン「無限」へディナーに。


駐車場の外車率90パーセントの軽井沢族セレブリティーにとても人気で、予約なしでは入れません。


無限.JPG


いやあ、なにからかにまで美味しかった。ワインもそうとう空けました。

無限の料理.JPG



別荘に帰ってから、一風呂浴び、80’Sのミュージックビデオをかけながら、またワインを飲みました。さすがに明日は早いので0時過ぎには寝ました。






翌28日、日曜日は、9時前に別荘を車で出て、高峰高原ビジターセンターに停めました。

ガスっていて曇りの20度C。ただし時おり陽が差すと紫外線が強く猛烈に暑いです。



2404mの黒斑(くろふ)山登山です。


軽井沢では、ちゃらちゃらと避暑地の晩夏を楽しむつもりだったのに、何が悲しくて登山に連れ出されなきゃいけないんだ、と悔やんだのですが、後の祭り。



急峻で岩石ごろごろの登坂や、千尋の谷の狭い側道を行きます。超怖いです。

しかもおいらはジーンズ、スニーカー、Tシャツといった、山を甘く見てるいでたちです。

黒斑山登山.JPG



でもなんとか黒斑(くろふ)山の頂にたつことができました。ふむふむ、と感心していたら、

「はいさらに先、蛇骨山へ向かいますよ」

はあ?ジャコツゥ〜?



これからジャコツ.JPG


さらに超怖い稜線の道を辿って最終目的地、蛇骨山頂に着きました。ガスっているが、すごくきれいなところです。

ジャコツ山頂.JPG


バンザーイ!やればできるんじゃん!


そういえばおいらは昔から「やれば出来る子」って言われ続けてはや、ン十年。


登山って、ホッント楽しいモンですね。




帰りの高速は、軽井沢ICに乗った瞬間から渋滞していた。なので妙義山を写真に撮ったりできました。

妙義山.JPG



これで僕の今年の夏休みは全部終了です。


・・・楽しかったなあ(*^_^*)。


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posted by のんちゃん at 19:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2011年08月23日

山郷のふぐちり鍋


今年は3回に分けた夏休み。


その2回目は、お盆でいなかに帰省してきました。


田舎の町は合併して名前が変わってしまいましたが、静かな山郷です。
目抜き通りは、電柱が一掃されて整然としていてきれいな町並みになっていました。


実家は父がすでになく、足の弱い母がリハビリセンターに入ってからは無人です。
兄が時おり帰っては、窓を開け掃除をして、父の仏前に線香を上げてくれています。



そんなわけで、今回も実家へは仏前に手を合わせただけで、近くの温泉宿に泊まりました。

母や兄の家族や親戚が集まり盛大なお盆の催し(?)ができました。



宿は県立の公共宿泊施設で、車椅子の方も利用できるよう細かに配慮がされたユニバーサルデザインの建物です。


丘の上にあり、眼下には関東一の清流が流れ、その先には田園風景が広がる素敵なロケーションにあります。

那珂川苑から.JPG



夕食は豪勢でした。しかもこのような山の中にもかかわらず、ふぐ料理が名物なのです。ふぐちり鍋をいただきました。


那珂川苑夕食.JPG


温泉に含まれる塩分を利用して、海でなくとも養殖が可能になったのです。



久しぶり故郷を満喫して来ました。





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ここのところ遠くに出張があり、ずいぶん本が読めました。そのうち自分のお気に入りは「吉村達也」さんです。


NEC_0939-1.JPG


なんか馬が合うというか、感性が似てるというか、とても読みやすいのです。彼の文庫本は全巻持っています。僕の唯一のコレクション(^◇^)


「人間失格」殺人事件

太宰と同じ津軽出身の大学生が、自然を破壊する全存在を敵と見なし、過激な環境テロ活動に走った。第一の犠牲者は大企業を経営する彼の実父だった。さらに大学生は戦慄の首都圏テロを予告。だがその裏で、太宰治ファンの美少女が相次いで失踪。両者を結ぶ驚愕の真相は。


「瀬戸内―道後殺人事件」
 
人気女優の女性マネージャーが、異常な手段で惨殺された!そして女優は書き残しをして失踪。狂言か誘拐かと騒がれる中、女優を追って広島へ飛んだ志垣警部・和久井刑事コンビ。猟奇事件解明の舞台は道後温泉、そして美しい島なみが広がる瀬戸内へ…。


「秋葉原耳かき小町殺人事件」

2010年11月1日、東京地裁で「耳かき小町殺人事件」の判決が読み上げられた。判決は無期懲役。秋葉原の耳かき店に勤める被害者が、ストーカーと化した上得意だった加害者に、何の関係もない祖母とともに殺害された痛ましい事件である。この異様な事件はなぜ起きたのか?未然に防げる手立てはなかったのか?そして、裁判員裁判で下された無期懲役という判決は妥当なものだったのか?吉村達也自身が事件の深層と裁判の問題点を明らかにする。


ま、解説は「BOOKデータベース」をほぼ借用ですが(^_^;)


ともかく面白いです。彼の本は次々発行されるので、読書時間の少ない自分にとって追いつくのがやっとです。






                 *****




お盆休み中に、新橋のライブハウス「ZZ」にJAZZを聴きに行きました。その前に友達と門前仲町で軽く飲みました。


門仲は永代通り沿いで車で通ることはあっても、わざわざ飲みに行ったりすることはなかったので、僕にとっては新鮮でした。


この街には冨岡八幡宮や、深川不動尊もある門前町です。不動尊の参道ではお祭りをやっていて露店がずらりと出ていました。

門仲縁日.JPG


駅近くの「炭火炉ばた割烹と深川あさり飯:門前茶屋」という店で飲みました。炉辺焼きは食材が新鮮だし、なによりチェーン店じゃなくてローカルとしての個性があっていいですね。




それから、地下鉄で新橋に移動して、Yoko BandのJAZZを聴きに行きました。

yokoband.JPG


狭いけれど和気藹々、観客の一人のバースデーのお祝いもあり、ケーキのご相伴に預かりました。



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posted by のんちゃん at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) |

2011年08月14日

ブンゲイ的生活



僕は子供のころ、晴耕雨読のような生活を夢見ていました。


日本や中国の古典文学や、英米のミステリーを読み、時折旅をしては、紀行文や詩歌を創るような生活。ま、食えるかどうかは別にして。

もともと文芸的なことが好きだったのです。


晴れた日には農耕に励みます。

できれば、あまり社会組織に組みしたり、競争ごとは避けて生きたかった。



しかし、現実は文芸的なものと真逆のベクトルに働き、唯物的で合理性に基づく職業に就くことになってしまいました。


このまま人生の半分を過ぎ、これではいかんなと思い、少しずつ軌道修正しようとして2つのことを始めました。


ひとつは文芸同人誌に投稿。もうひとつは俳句結社に参加したことです。




文芸同人誌は「がらんす」といい、反骨精神旺盛な仲間によって運営されていました。そこにひょんなことから僕のような日和見・プチブル(笑)が参加したのです。

創作するって、毎日がすごく充実していて楽しことでした。


いまや資金難と主宰の体調不良、編集長のスランプなどが絡んで、休刊状態です。


がらんす.JPG



この主宰の家に先日同人仲間数人で押しかけてきました。


町田市。誰もが口を揃えて「神奈川県」というあの町に住んでいます。

駅から神奈中バス(!)で大きな団地へ。



主宰も奥さんも元気でにこやかに出迎えてくれました。

また「がらんす」復活の兆しです。

ぼくは「サイパン・ゴーストストーリー」というリアルな原稿をすでに書き上げていて、
机の引出しの底から、悲壮なうめき声を上げています「早く日の目を見せてくれ」って。




俳句もひょんなことから「久珠の会」という俳句結社に参加することができました。


名門の俳人の流れを汲む美人の先生が主宰です。どうせやるなら、熊親父みたいな先生より百倍いいかなとかの、不純な動機でした。


しかしやってみると意外に難しい。表面をなぞるようにさらりと詠んでいて、その底流にある人生の重みみたいのが感じられないと、それはたんに「ああそうですか」とか「だからなんなんだ」的な散文(報告)に過ぎなくなってしまい、読み手に感動を与えたり興感を得られなくなってしまうのです。


句会はいま、一ツ橋の学士会館(写真)と、吉祥寺で開催されています。

学士会館.JPG


僕は出来るだけ両方に出席するようにしていますが、それぞれに選句の視点が違って面白いです。

僕の場合、吉祥寺はよく点が入りますが、一ツ橋はからきしです。

たとえば、蛇というお題で「蛇逃げて防火用水泳ぎきる」とやると、吉祥寺では面白いとばかりに点が入りますが、一ツ橋ではスルーされます。


つまり一ツ橋は正統的できれいなもの、吉祥寺は多少癖があっても玄人好みのものに分かれるのです。


いずれにしても、終わった後の反省会は欠かせません。一ツ橋は中華、吉祥寺は沖縄料理。

ひょっとしたらこれが楽しみで句会に行っているのかもしれませんね。


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posted by のんちゃん at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2011年08月03日

ぼくの夏休み


今年の夏休みは、3度に分けて取りました。



1回目は7月下旬の、西伊豆。

2回目はお盆の帰省。

3回目は8月下旬の軽井沢です。




まず、7月29〜30日、西伊豆へ行ってきました。




西伊豆の松崎から南は、別世界です。


岩地、石部、雲見、波勝崎、伊浜、小浦、妻良、石廊崎。


静かな入江が険しい伊豆の山並みのふところに湯宿釣り宿を抱してひっそりと昔ながらの佇まいを見せているのです。



ランニングシャツ、短パン、麦藁帽子、サンダル。


釣竿か虫かごかバケツ(?)をもって、海岸べりに行き、遠く黒潮の水平線をながめながら、ビールをぐびぐびして「ぷあー」とか言ったりして、ごろんと砂浜にあおむけになり「いやー空も海もでっけーなー」「それにひきかえ、お前はちっちゃい奴っちゃなー」などと自嘲しつつ、しみじみなごむ。




こんな夏休みを僕はやってみたかったのです。




ま、現実は2日しか休めないのだし、友達2人を次々と拾って行って、目いっぱい遊ぼうとすると、あまり遠くへは行けないことがわかりました。



なので、目的地は同じ西伊豆でも比較的近い戸田(へだ)にしました。


友達と3人で。



先日、昼休みにABCマートで買ったナイキのビーサンを履き、自分の車を運転し、それぞれピックアップしながら行ったら、家を6時に出たのに首都高に入れたのが7時でした。


ビーサン.JPG


首都高から東名、伊豆中央縦貫道を経て修善寺へ。そこから山越えのコース。



峠の山頂にレストハウスがあり、いったんそこで休憩。黒米ソフトを眺めの良い展望台でいただきました。いやあ、旨かった。


戸田峠.JPG



そこから一気にくねくね坂を下りていくと、小さな戸田漁港に着きます。


とりあえず波止場へ出ると、水が信じられないほど澄み切っていました。魚もたくさん。


10時半。家からは4時間半もかかった。天気良く、潮風が気持ちいい。


戸田港.JPG



予約していた旅館はさらに行った丘の中腹にあります。「御宿きむらや・つわぶき亭」


電話で確認していたので、チェックイン前ですが、車や荷物を置いてお風呂場で海パンに着替えられました。


狭い家と家の間の坂道や階段を下りて、海水浴場へ。


旅館と契約している海の家なら無料なのでそこへ。



海の家でまずは生ビールで乾杯。おつまみはサービスで、地元昆布の煮たものを出してくれました。


ゴザ2枚は無料。パラソル千円。




浜辺は家族連れなどでにぎわっていましたが、おじさん3人組は浮いてしまいました。


戸田海水浴場.JPG



僕は、いかにも家族連れで子供を捜してるふうな感じを装いつつ海に入っていき、ブイのあるところまでのんびり泳いだりしました。




お昼も海の家で。にんにくラーメンとか餃子とかほかのつまみとかとって、生ビールを数杯いただき、すっかり出来あがってしまいました。




2時半にはチェックインできるので、旅館に向かって歩き始めたら、海水浴場のすぐ近くに製塩所がありました。地元の奥さんたちのNPOが運営している戸田塩というものです。

製塩所.JPG


汗だくになって製塩の工程を見学し、土産に一つ買ってきました。


戸田塩製品.JPG



旅館に着き、手続きをすますと、部屋に案内してくれました。最上階(6階)の20畳と12畳の続き部屋。


窓からは駿河灘を一望できます。曇ってはいましたが、潮の道が延々とはっきりわかりました。


駿河灘.JPG




まずはお風呂ですね。内湯から露天風呂に出ると、ものすごい蝉時雨です。

空もかなり晴れてきて、駿河湾の遥か対岸の山並みが、うっすら見えてきました。




夕食は5時半から。やっぱ、海の幸のメッカ!すごい豪勢な船盛り。魚好きにはたまらないでしょうね。あいにく、おいらは、魚系苦手(>_<)


船盛り.JPG


またまた生ビールで乾杯。食べ終わる頃にはへべれけになっていました。



ただマッサージさんを呼んでいて、一人のマッサージさんが僕ともう一人1時間づつやっていただくので、食事を片付け、蒲団敷きに来たら、もうすぐやってきました。


1時間6千円。60代の目の不自由なおばさんで、とても上手でした。





                 爆睡・・・





翌朝はまたまた蝉時雨の朝湯に入ってきました。

いやあ、肩から背中がヒリヒリしました。知らず知らず日焼けしてたんですね。




そして部屋に戻ると蒲団は片付けられ、食卓には日本旅館の正しい朝食が並べ始められていました。ホントにヘルシーなおかずばかりです。


僕以外は朝からビール。いいなー。

正しい朝食.JPG



さて、その旅館の清算をしている間、無料のジェラードをいただきました。戸田塩を使ったアイスなんですね。


旅館カウンター.JPG


あれだけ飲み食いして、一人、1万7千円ほどでした。安っ!





帰路は、西伊豆の海岸沿いをのんびり沼津まで北上しました。


西伊豆風景.JPG



沼津へ着いて、若山牧水記念館を見学しました。

牧水記念館.JPG


そして前から欲しかった彼の「みなかみ紀行」の文庫本を買うことができました。




近くの海べりである千本松原へ出てみました。

ここからの富士山の眺めは、よく銭湯の絵になるところですが、残念ながら、富士山は雲に隠れて見えませんでした。


松原.JPG



松原の中にも入ってみました。カラスやトンビの鳴き声はしましたが、蝉の声はあまり聞こえませんでした。


松原の中.JPG




お昼になったので沼津市内の手打ち蕎麦屋に行きました。

携帯のぐるなびで調べて(^_^;)。



「十割そば、杉本」。日本の古い民家をそのままそば屋さんにしています。BGMはクラシック。


杉本.JPG



僕は天ぷらそばにしました。

杉本の蕎麦.JPG


二人ともビールや冷酒を始めたので、ノンアルコールビールを頼んだら、ないとのこと。まあお茶でいいかー(^^ゞ



楽しい西伊豆。夏休み第1回目でした。


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posted by のんちゃん at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記