2011年04月05日

EJST(東日本標準時)


僕はあの夜、大混乱の都内にいて、家に帰ることも出来ず、家族や実家とも一切連絡取れず、しかも5分ごとに襲ってくる余震に不安を抱えたままオフィスに待機していました。


その間、ずっとUSTREAMでNHKの中継を観ていました。オフィスにはテレビがないので、唯一の視覚的情報でした。中2の少年が発信していましたが、NHKは黙認してくれていました。ずいぶん気持ち的に助かった。



その翌日以降、不安を煽るメールが頻繁に来るようになりました。

曰く、石油コンビナートからの有害の雨、福島原発から200キロ危険、ガソリン枯渇、ミネラルウォーター、牛乳、卵がスーパーから消える、ティシュ、トイレットペーパー売り切れ。エトセトラ。

複数の発信主はもちろん分かっています。本人たちは一切疑義を感じず、この情報を一時も早くみんなに教えてあげようと思っているところに問題があります。

石油コンビナートの雨はともかく、物不足は実際そのとおりになってしまいました。米が消え、卵が消え、牛乳が消え、トレペが消え、ついには水もなくなった。まだ納豆が皆無。




震災から20日間ほど、電車は間引き運転か、休日ダイヤで運行されていました。

ある日など、計画停電にぶつかり、3つ手前の駅で3時間も待たされるはめになりました。

タクシーは出払い、北風の強い寒い日で、歩く気もせず、駅近くの焼き鳥屋で時間をつぶしたりしました。

ところがこれがなかなか旨い店で、おつまみや(写真)、焼き鳥の盛り合わせに、生ビール、ホッピー白、ゆずみつサワーと一人で杯を進めてしまいました。

電車待ちやきとり.JPG

やっと電車が来ると店の人から報告があり、これで家に帰れるとほっとしました。

外に出ると、店長はじめ、従業員さんもわざわざ出てきて深々と頭を下げてくれました。ありがたいです。

この寒空の下、家にも帰れず、温かい食事も取れない人たちのことを思ったら、僕の足止めなどなんのことはない。風の強い空には、春の星が瞬いていました。


  被災地の無事ただ祈る春の星 のんちゃん  





うちのオフィスでは、BGMという意味だけでなく地震情報のため、少しラウディにFMをかけています。元気になる曲ばかが流れてすごく励まされる。岡本真夜TOMORROWだとか。

「フリーター家を買う」の主題歌、嵐の「果てない空」がそのまま被災された方々へのメッセージソングになっていたり。

敬虔な気持ちで聴きました。被災地の人も原発の人もみんな頑張れ!




それとテレビCMが公共広告機構にほとんど移って、すごくいいCMばかりになった。金子みすずのこだまとか、検診を勧めるのや、高校生がお婆さんの石段登りを助けるのや、挨拶のアニメの歌とか、本を読む知層とか、子供とのスキンシップとか。




今回の福島原発の事故によって僕達に突き付けられた課題。もう原発はごめんだという気持ちと、強制停電に伴う痛み。

今後半世紀は原発は出来ないだろうと思います。では、代替エネルギーはいったいどうしたらいいんだろう。

また以前の火力発電所のように、海外からコストのかかる化石燃料を輸入し、CO2を排出していかなければならないのだろうか。

省エネすれば済むではないか、というのは個人の考え、個人の使用範囲の話であって、日本の産業界からみたら、とても受け入れることの出来ない意見です。




僕は、夏の電力不足をにらみ、せめて東日本はサマータイム制を導入すべきではないかと思います。

そもそも、東京など東日本の時差は純粋な時間軸からすでに30〜60分ほど遅れているのです。本来「正午」とは、真南に太陽が来たときを12時とすべきなのに、西に傾いてからやっと正午となります。

明石に標準時を置いたためですが、関東や東北、北海道にとっては、その時間の正午はとても不自然です。


東日本(おおよそフォサマグナ以東)は、東日本標準時、EJSTを設けて、JSTより1時間早めに設定してもらいたいものです。

それによって、涼しい時間から働き、夕方早くに就業時間が終わることによる電力需要の平準化(ピークを重ねない)が、最大電力を抑え、供給能力を増やすことなく現状のまま行ける最良の道ではないでしょうか。


欧米で生活し、サマータイムを経験した人なら、たぶん、早朝からの清清しい気分で毎日を過ごし、アフタービジネスに、家族や友人や恋人との時間が持て、あるいはボランティア活動や学校に通ったり、芸術、スポーツ、趣味にいそしんだり、ゆっくり休養したり、いろんな遊びを経験したりなど、とても有意義に夏の日を楽しんでいたことと思います。

ただ、勤勉な日本人は、サマータイムと聞くと、拒否反応をしてしまいがちです。つまり、サマータイム・イコール・残業の構図が想起されるからでしょう。

それなら、サマータイムなど設けずに、ただワーキングタイムを思い切って2時間早め、6時ー15時としてはどうでしょう。

時間をずらすことなく、官公署が率先して実施して、企業や工場にもそれを促せば、真夏の酷暑の電力ピークをかなり制約できそうな気がするのですが。

posted by のんちゃん at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/44153559

この記事へのトラックバック