6月9日は、ロックの日でした。
「R」 ならロッケンロールだぜ、ベィベー。
「L」 なら鍵の日。
そうか69で「胸キュンの日」でもいいんだ。
ああ神様、あの子の心の扉を開く鍵を (^^ゞ
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ここのところ飲み会が続きました。
有楽町では焼鳥「ねのひ」。そのあと、行きつけの「よさこい」。
(写真は有楽町焼鳥屋街と、ロシア帰りの友達からいただいたチョコ)。
次の日も新宿住友ビル51階の「魚市」。仕事の友人と。ここ安くていいね。
翌々日は中野坂上の仕事のあと同僚たち10人と「千年の宴」。
ここは単なる居酒屋です。
飲んでみんなの話を聞いていると、それぞれに尊敬すべき一面があるし、みんないろんな人生を抱えているなあと思い、ただただ自分の未熟さが恥ずかしくなりました。
どうしたらふところの深い大きな人間になれるんだろう。ずっと一人考えていました。
それに、最後まで付合ってくれた友人は、先だって母親を亡くしたばかりでした。母一人子一人でした。
「いやあ、これから自由。ばんばん遊べるよ」と強がりを言っていましたが、聞いているうちに、「ああしてあげればよかった、こうしてあげればよかった」と、今になって自責の念に苛まされているとのことでした。とてもつらかったです。
翌日は句会のあとの神保町の中華「三幸園」で反省会という名の飲み会でした。超人気店なんですよ、ここは。餃子が有名。
句会では僕の句はひとつしか選ばれませんでした。なかなか難しいですね (>_<)。
「城址への紫陽花の路九十九折 のんちゃん」
です。高幡不動の裏山の情景を詠みました。
梅雨空の雲間にわずかに見える星たち。「梅雨の星」という季語もあるんですね、今の時季。
「梅雨の星あの子の鍵が少し開き のんちゃん」 でへへ(^_^;)
「麦熟れ星」という季語も。梅雨の星より直截的でなくていいですね。情景は限定されますけど。
「通夜抜けし父は麦熟れ星にあり のんちゃん」
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ここのところ僕にとって「パーマネント野ばら」以来、映画は不発でした。
独断と偏見の自己採点、5点満点として、
「東京島」2点。
「特攻野郎Aチーム」3点。
「南極料理人」2点。
「アウトレイジ」3.5点。
「悪人」3.5点。
「ソルト」4点。
「リアル鬼ごっこ」2点。
「インシテミル」2点。
「ホステル」3点。
「告白」3.5点。
「ダーリンは外国人」3点。
「レイトン教授と永遠の歌姫」2点。
「スカイクロラ」3点。
「茶々、天涯の貴妃」2点。
「十三人の刺客」3点。
「イキガミ」2点。
僕にとっての高得点映画は、観おわっても席を立てないぐらいのものでなければ、と思うのです。感動の余韻が何日も消えないぐらいのもの。
なので感動必至と言われている評判高い2作品を、ツタヤディスカスで予約し、昨夜、就業後に業務用130インチプロジェクターで立続けに観ました。
一つ目は、張芸謀監督、チャン・ツィーの「初恋のきた道」です。
生涯田舎の小学校で教師を務めた父親の死。都会で仕事をしている息子が、遠い距離を駆けつけます。雪原の中の小さな村落。モノトーンの画面。もうスタートから涙がとめどなく流れてしまいます。
父をずっと愛し続けた母。その母の願いとは・・・。
ラストになって息子のとった行動。
そして始めて寒村の学校に赴任してきた父が、馬車でやってきた道を、若かりし母親が駆けてゆく最後の場面は、心にしみて、嗚咽を抑えるのがやっとでした。素晴らしいの一言です。
それと、イ・ビョンホンの「夏物語」。

イ・ビョンホンは、実はあまりもともと好きではないのですが、この映画はとても感動的でした。
主人公は、学生時代、ひと夏の体験で、電気も通ってない貧しい農村に、勤労奉仕に行きます。
そこで出会った図書館の司書の女の子を恋するようになるのですが、その彼女に両親はいません。
後でわかることなのですが、そのヒロインはひどく虐げられた環境にあったのです。
軍事政権下の韓国。若い男女の純粋な愛も強権的に引き裂かれてしまいます。
いやあ、それだけでも心が痛むのに、先の読めない展開を一途な愛が貫いてゆくのです。
スエの演じるヒロインの健気さと決断。彼女の表情を見ているだけで、もううるうるで、言葉を失うほどの感動作でした。
この2作品に共通してるのは、過去と現在が2元的に語られ、次第に古い恋物語があぶりだされてくるといった手法です。
「初恋のきた道」の静かな珠玉のストーリー、「夏物語」の波乱に満ちた展開。
終わった後もしばらく席を立てませんでした。
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