2011年08月14日

ブンゲイ的生活



僕は子供のころ、晴耕雨読のような生活を夢見ていました。


日本や中国の古典文学や、英米のミステリーを読み、時折旅をしては、紀行文や詩歌を創るような生活。ま、食えるかどうかは別にして。

もともと文芸的なことが好きだったのです。


晴れた日には農耕に励みます。

できれば、あまり社会組織に組みしたり、競争ごとは避けて生きたかった。



しかし、現実は文芸的なものと真逆のベクトルに働き、唯物的で合理性に基づく職業に就くことになってしまいました。


このまま人生の半分を過ぎ、これではいかんなと思い、少しずつ軌道修正しようとして2つのことを始めました。


ひとつは文芸同人誌に投稿。もうひとつは俳句結社に参加したことです。




文芸同人誌は「がらんす」といい、反骨精神旺盛な仲間によって運営されていました。そこにひょんなことから僕のような日和見・プチブル(笑)が参加したのです。

創作するって、毎日がすごく充実していて楽しことでした。


いまや資金難と主宰の体調不良、編集長のスランプなどが絡んで、休刊状態です。


がらんす.JPG



この主宰の家に先日同人仲間数人で押しかけてきました。


町田市。誰もが口を揃えて「神奈川県」というあの町に住んでいます。

駅から神奈中バス(!)で大きな団地へ。



主宰も奥さんも元気でにこやかに出迎えてくれました。

また「がらんす」復活の兆しです。

ぼくは「サイパン・ゴーストストーリー」というリアルな原稿をすでに書き上げていて、
机の引出しの底から、悲壮なうめき声を上げています「早く日の目を見せてくれ」って。




俳句もひょんなことから「久珠の会」という俳句結社に参加することができました。


名門の俳人の流れを汲む美人の先生が主宰です。どうせやるなら、熊親父みたいな先生より百倍いいかなとかの、不純な動機でした。


しかしやってみると意外に難しい。表面をなぞるようにさらりと詠んでいて、その底流にある人生の重みみたいのが感じられないと、それはたんに「ああそうですか」とか「だからなんなんだ」的な散文(報告)に過ぎなくなってしまい、読み手に感動を与えたり興感を得られなくなってしまうのです。


句会はいま、一ツ橋の学士会館(写真)と、吉祥寺で開催されています。

学士会館.JPG


僕は出来るだけ両方に出席するようにしていますが、それぞれに選句の視点が違って面白いです。

僕の場合、吉祥寺はよく点が入りますが、一ツ橋はからきしです。

たとえば、蛇というお題で「蛇逃げて防火用水泳ぎきる」とやると、吉祥寺では面白いとばかりに点が入りますが、一ツ橋ではスルーされます。


つまり一ツ橋は正統的できれいなもの、吉祥寺は多少癖があっても玄人好みのものに分かれるのです。


いずれにしても、終わった後の反省会は欠かせません。一ツ橋は中華、吉祥寺は沖縄料理。

ひょっとしたらこれが楽しみで句会に行っているのかもしれませんね。


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2011年05月20日

アンソロジーふうに



最近夜中にコツコツと爪かなんかで木製のものを叩く音がします。僕が寝返りをうつと、音は消えてしまう。


その原因が今朝分かりました。暖かくなってきて窓を開けて寝るようになり、風が入ると壁の絵の額が小刻みに揺れ、それが柱を叩く音のようなのです。

寝返りとの因果関係は、たまたまか、あるいは風の流れが変わるからかもしれません。



いずれにせよこの部屋には、ときおり、白い埃のようなものが視界をかすめることがあるので、なにかいるのかもしれませんね。

でも、ま、悪戯するわけではないし、うん。




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一軒やイタリアン.JPG


以前も一度探し尋ねたことがある田園風景の真っ只中の一軒家レストランに、連休明けにまた行ってみました。イタリアンです。

ここは超美味しいけど、超不便。でもずっと潰れず続いているのがすごい!ウエイターも厨房もけっこう従業員がいます。お客の入りは3割ぐらい。




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休みが取れた休日、その日は天気が上々なので外出しました。

上野の国立博物館へ。いま、手塚治虫と仏陀展が開催されています。
予想外のコンビネーションですね。企画者がすごい!

この東京国立博物館は、GANTZの戦いで屋根を破壊されましたが、今はすっかり修復されていました。

仏陀展.JPG


簡単な釈迦の略歴がわかって良かったし、ためになりました。


なかに仏陀が弟子に説法している場面のレリーフで、天使が二人、左右の上部に配置されているのがありましたが、まさにキリストの宗教画や彫像に出てくるあれなのです。不思議!ガンダーラ地方の遺品でした。


常設展も観て、外へ出ました。同じ敷地内にある平成館では、人気の「写楽展」。これも観たかったです。


上野の森.JPG

上野の森はむせ返るばかりに栗の花が匂っていました。なんかこの初夏の感じって、いいですねー。ぐう。あ、お昼抜きだった。


上野の山を下り、広小路から御徒町へ。ジャイアンツの元木の店、「元福」に行ってみました。この写真がスタンダードのラーメン、650円。筍が入っています。

元福.JPG



僕の乗る私鉄のターミナルの駅ビルの地下で新茶を買いました。


  「仏陀展帰りに新茶買ひにけり」

う〜む、「だからなんなんだ俳句」だなあ。買ふ、で止めたいので、もうひとことほしいなあ。

ああそうか迷ったときはひっくり返しのロジックを。


  「新茶買ふ帰りの駅や仏陀展 」

なんかこれだと、駅ビルで仏陀展をやってるみたいだ。



  「新茶買ふ仏陀展観て帰り道 のんちゃん」

         ま、これが自分の限界です。(~_~;)


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のんちゃんにぴったりな花言葉は【ラナンキュラス:魅力ある金持ち】 相性がいいのは花言葉の花が月下美人のフォロワーさん、マイミクさん、この日記の読者さん。  http://t.co/PWgyzQU ラナンキュラスってどんな花?



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連休明けてから、いつまでもTSUTAYA DISCASからレンタルDVDが来ないので、調べたところ、1階の郵便受けから盗まれていることがわかりました。

というのは、他の家も被害を受けたらしく、警察が動き出したという張り紙がしてあったからです。


郵便受け、ダイヤル式の鍵付きなのに。超ショック(☆。☆)



で僕も警察に被害届を出しに行きました。刑事課。狭いコーナーで最初相手は3人(笑)。1時間もかかってしまいました。わずかDVD2枚ばかりでとんだ手間でした(もちろん相手も)。


DVDの内容も聞かれました。「リアル鬼ごっこ2」「インシテミル」超恥ずかしかったです。



結局、あとからTSUTAYA DISCASから同タイトルのものが送られてきましたが、いずれもイマイチの内容でこんなことにずいぶん振り回されたことに時間の無駄だったような気がしました。


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プチウナのTVCMが変に好きです。下手なノリの家族3人ハイキングバージョン。見たことありませんか?

蚊にうなじを刺された娘が、プチウナつけてもらい、正面向いてクアーとか言う、あのやつ(^o^;

あれ気に入ってます。



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雨がよく飽きずに降っていたある日、仕事関係の友人に呼び出されランチに外出しました。その日は一日オフィスワークだったので、気分転換にちょうど良かったのです。


小田急マンハッタンヒルズでランチ。生ビール3杯。いいのかのんちゃん。人生誤ったコースに行ってないのか!

マンハッタンヒルズ.JPG


酔い覚ましに、新宿ヒルトンのラウンジでコーヒーとケーキ。早く帰社しなきゃと焦るが、まあいいか、という気持ちもあり、つい長居を決め込んでしまいました。


夜は、その分当然、 はい残業となりました(;_;)


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僕は仕事で外回りすることが多く、先日デパート系の打合せで、京急と山手線に乗り、往復でけっこう読めました。吉村達也。2冊目。ホントこの人の小説は大好きです。

卑弥呼陰陽師.JPG



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有楽町の用事を済ませて、丸の内仲通りに行きました。ここは東京でベストテンに入る僕のお気に入りの場所です。

仲通り.JPG


休憩するには丸の内カフェなどパブリックスペースもありますが、オープンエアのブリックスクエアがいいですね。
待ち合わせなどにもいいかもしれない。



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「江」で、お初が一目惚れする背の高いイケメン京極高次。どこかで見たことがあるな、と思ったら、「げげげの女房」のアシスタント、つげ義春でした。

大のつげファンとしては、かっこいい男が彼を演じてくれたことにすごく感激でした。




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そういえばいつの間にか花粉症が完治していました。てか治療してないんだから自然治癒力と根性の勝利(うそ)かもしれませんね。


ただ代わりに背中が痛くなって、続けてマッサージに通うようになっていました。ある日終わってから、店の人たちと治療ルームでそのまま飲み会になりました。

近所の料理店から山菜の天ぷらが届きました。赤ワインといただく。


野菜てんぷら.JPG



帰りは、ほぼ満月に近いおぼろ月でした。ずいぶん調子に乗って飲みすぎ、ほろ酔い加減で自転車をこぎながら帰りました。


そういえば先ほど飲んでて、若い子から「昔はもてたでしょうね」と言われました。超ショックでした。

  昔かぁ(~_~;)。はい、はい。



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Twitterでは、毎日「今日の季語」が提示されたりします。

おとといは「青蔦(あおつた)」でした。



「青蔦や戯る風と日の光 」

しかし、ツタに風や光を当てた句は五万とあるなあ。



「青蔦や附属の子らの通学路 」

典型的な、「だからなんなんだ句」ですね。あらたな発見、新鮮な驚き、作者の感動が何も伝わってこない。やり直し!はい。


「青蔦の踏切表示線路跡 」

はいはい、作りましたね。よくある俳句です。廃屋、廃校、廃工場、廃線、エトセトラ。そこに健気に今年も花が咲いたみたいな。やり直し!はい。


「青蔦やガラスの皿に京和菓子 のんちゃん」

うーん、これも「だからなんなんだ俳句」だなあ。「ああそうですか」で済まされてしまうだろう?
でもまあ季節感があって、わざとらしいが上品ぽいからいいか。君の実力じゃこれが限度だろう。

    はい、くすん、精進します。


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おとといは、西新宿。14時アポ。なかなか手強いお客なので、精神的に負けないように早めに到着してことに臨みました。

でもまあ無事終了。合意を得られ納品・検収が済んでほっとしました。ビルの庭には修道僧。感謝です。


修道僧.JPG


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posted by のんちゃん at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2011年04月06日

弥生から卯月へ


桜の咲くまでの時期の、季語の使用度では、コブシ(辛夷)よりレンギョウ(連翹)の方が多いようです。

ある日ツイッターを見ていたら上手い俳句に出会いました。ちょっと違っていたかもしれないけれど、こんな感じでした。


    連翹や想いを量る散歩みち


上手いですね。

まねをしてみましたが、僕ならさしずめ

    遠回り今朝の通勤花辛夷 のんちゃん

といったところでしょうか。




ここのところ仕事が延期になったり、中止になったりで、時間的に少し余裕が出来ましたので、仕事中でもちょっと散歩ができたりしました。



3月29日、赤羽橋近くのビルに用事があったとき、地下鉄の乗換えが面倒で、六本木一丁目へ出て、そこから歩くことにしました。


まず、僕のお気に入りの散策路を通って神谷町へ向かいます。

暖かくて風もなく気持ちいい日で、泉ガーデンには山桜も咲いていました。

泉ガーデン山桜.JPG


でもそこからの小道のソメイヨシノは、まだつぼみでした。でもこの暖かさならまもなく開花するにちがいありません。



目的のビルは、とうふ屋うかいのすぐ横のほうでした。

とうふ屋うかい.JPG

せっかくなのでランチに寄りたかったのですが、一人だとどうしても敷居が高くなります(>_<)

すぐ後ろには東京タワーが。

ここは時間的に無理なのでパスして、「江」で有名な増上寺へ向かいました。

昼休みを利用して出てきて正解。(o^∀^o)

増上寺には牡丹桜が。あ、これは垂れ桜かも。

このお日和で人出が多く、縁日のようににぎわっていました。



奥に行くと、徳川家霊廟前に四面菩薩があり、お香の匂いと沈丁花の香りがしていました。

四面菩薩.JPG

この奥に江が400年の眠りについているのです。いい日和に訪ねられたことに感謝。

さらに本堂の裏手に回り込むと、皇女和宮ゆかりの茶室「貞恭庵」が。こじんまりしていい雰囲気でした。




3月30日、先生から安否を確認する手紙をいただいた。春の色と春の言葉がいっぱいの手紙でした。

先生からの手紙.jpg

季語で「花」と言えば「桜」なんですよね。オフィスのわたせせいぞうさんのカレンダー。「花に酔い花と踊った花明かり」

わたせカレンダー.JPG


3月31日、中央線で日野へ向かいました。

中央線って名称は、物理的(地理的)な意味であって、プライオリティの問題じゃないのね。

日野は、古くは甲州街道、府中の次の宿駅で八王子の手前です。

日野は土方歳三の生家もあり新撰組のふるさとと言ってもいいでしょう。中央線には新撰組のポスターがありました。

新撰組ポスター.JPG

日野駅に着き、迎えが来るまで少し時間がありましたので駅前の地図看板を見ていると、そには新撰組関連の案内がありました。



昼休みに、日野宿本陣を見に行きました。ただ時間がないので、正面の写真のみ撮りましたが今度ゆっくり見学してみたいです。

日野宿本陣.JPG

昼食には、日野館(やかた)に入ってみました。お蕎麦屋さんです。以前日野宿本陣にあり、由緒のあるお店です。

天つきせいろ。1550円。

お昼は蕎麦だけじゃもたないので、蕎麦豆腐黒蜜かけもいただきました。美味かった。




4月1日は直帰で、早かったのでユニクロに寄りました。デニムとコットンのパンツを2本購入。

デニムのは、ストレッチタイプなので28(いつもは30)でぴったりでした。少しスマートななった気がしました。



4月2日(土)は、宮地の客先へ。

宮地といっても、今はそんな地名はなく、荒川区荒川。昔この明治通りと尾竹橋通り、道灌山通りの交差点は、東京で最後まで残った「宮地のロータリー」として有名です。

宮地の仕事を午前中で片付け、都電で帰ることに。途中、王子に、レバテキの有名な中華料理屋があるので、そこへ寄りました。

レバテキ.JPG

生ビール、紹興酒をいただきました。



ランチが終わりまた都電の駅、王子へ歩きました。

途中渓谷があり、江戸の浮世絵などでは、両側に料亭が並び、桜の季節などは飛鳥山まですごいにぎわいだったらしいです。

王子の桜.JPG

その日も屋台が出て活況でした。桜は2分咲きといったところでしょうか。

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2010年12月19日

十二月リノリウムの床


「十二月リノリウムの床女医来たる のんちゃん」

   去年出して、たくさん点をいただいた俳句です。


先週は、月曜と金曜に句会がありましたが、どちらも忙しさにかまけて、泥縄式に作ったので、点はほとんど入りませんでした。


月曜は帝国ホテル。金曜は吉祥寺でした。いずれも座がひけてからは、忘年会に突入です。

帝国組は日比谷の焼き鳥街に繰り出し、わいわいと宴会。

帝国忘年会.JPG


吉祥寺組は、ホテルの中華料理店で、飲み気より食い気で(~_~;)。



なか日、水曜は、仕事関係の忘年会が「うかい鳥山」行われました。

うかい鳥山.JPG

なんといってもこのステーキ!

うかい鳥山ステーキ.JPG


木曜日は、友達と「輝け!おじさんのゴールデンコース」。
すなわち、サウナ、マッサージ、生ビールの三段落ち(?)コースです。

いつもは、トウキョー辺境の場末のサウナなんですが、今回は忘年会もかねて、ターミナル駅近くのサウナに行きました。
ここは韓国の女性マッサージさんがたくさんいて、彼女らのハングルを聞いているだけでもずいぶん癒されます(変な浴場じゃないよ、念のため)。



土曜日も仕事でしたが、終わってから、乃木坂のフレンチビストロに行きました。ビールとワインでブイヤベースをいただきました。

シェピエールワイン.JPG


結局、先週の休肝日は、「フリーター、家を買う」をどうしても観たい火曜日だけでした。最後のシーン、ニノと一緒に泣けました。


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2010年07月13日

A Hard Day's Night!


きのうはハードでした。
ったって仕事ばかりじゃないですけどね。(o^∀^o)


参院選を夜中1時近くまでテレビで観てて、朝は3時からスペイン−オランダ戦。延長戦になってしまったので、そのまま仕事へ。某官公署に直行して打合せ。

             Vh.JPG

午後はオフィスワークでしたが、帰社する途中の田園都市線が事故でストップ。
そのツケで、仕事に支障がぁ。(ノд<。)゜。

でも夜の帝国ホテル句会にはなんとか少し遅刻して参加できました。

             _`.JPG


僕の、

 校庭の国旗下ろして遠青嶺(とおあおね)

にいくつか点が入りました。嬉しいっす。(^◇^)/


そのあとにお楽しみの飲み会。今日は11名。いつものやきとり「ねのひ」へ。

             ?.JPG


宴がひけて、家のある郊外駅に着いたら。とうに最終バスは行かれ、自転車置き場はクローズしていました。ふつうならタクシーで帰るところ、暖かくとっても気分のいい夜だったので、30分弱の道のりを歩いて帰りました。

そういえば偶然こんな句も出したんですよ。

  
  酔ふ頬に夜風の心地月見草   のんちゃん
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2010年06月22日

ツンデレとスカイツリーを眺める


最近太ったねとみんなから言われるのんちゃんでふ。


先週月曜は帝国ホテル句会でした。兼題は「ラムネ」「青嵐」「ナイター」。

おいらのは辛うじて


補欠の子いつも三振はいラムネ


隣席の埋まらぬナイター5回裏


縁日の青レンジャーにラムネ買ふ


の3句に点が入りました。


その日は、朝も未明から、前日の仕事の不具合処理に、てんやわんやで、気持ちもぐったりしていましたので、句会終了後の飲み会を楽しみにしていました。

しかし、雨だし、ワールドカップあるしで、自然お流れになってしまいました。


翌、火曜日の夕方は、トラブルの原因となった班のリーダーがわざわざ会社に来てくれて、善後策など練りながらの飲み会となりました。

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まず、魚彦で飲み(写真はそこのお造り)、さらにホテル最上階のバーラウンジに河岸を移してオダをあげました。


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それにしても、いい仲間に恵まれ本当に自分は幸せだなあと思いました。

てか、全部ご馳走になってしまったから、幸せだって感じたのかなぁ。


         *************


翌々日の木曜日夕方は、浜離宮そばの新築の高層オフィスに打合せで出かけました。


こちらから挨拶しないと反応してくれない美人のおすましOLが、担当者の近くのデスクにいます。


たぶん、いちいち来客(ほとんど業者)に挨拶する必要はないと思ってるんでしょうね。

今回も大声で「お世話になります」と声をかけました。


打合せが終わったとき、

「そういえばこの新しい高層ビルから、スカイツリーは見えますか?」と彼女に聞いてみました。

すると担当者がすぐに「あ、屋上に出てみましょう。ね、○○さんも一緒に」と彼女を誘うのです。

結局3人で屋上(といってもセキュリティ・カードの使用範囲)に出てみました。


蒸し暑い日でしたが、屋上はさっぱりと開けて展望がきき、気持ちもさわやかになりました。

そしてこんな遠くからでも、スカイツリーが望遠できました。すご〜い。

              lXJCc[.JPG


彼女もひそかに感動しているらしく、僕の真似してケイタイのカメラにその景色を納めていました。

別れ際は、ちゃんと「お疲れ様でした」と挨拶してくれました。

いわゆるツンデレだったんですね。

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2010年04月28日

ネガティブ・シンキング


びちゃびちゃ降る雨の中、赤羽橋から三田方面に打合せで出向しました。

相手方が、「それは無理だ」「できっこない」「いつになるかわからない」など、対応が後ろ向きでまいりました。

いったん頭が冷えたころまたメールで催促することにして、退散しました。


すぐにオフィスに帰る気もせず、芝公園を突っ切って大門から浜松町まで歩きました。おかげでズボンはちくわ君です。

「なんとかしましょう!」の一言で、天気もぱっと回復するのにねえ(笑)


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ところで、僕らの俳句展は明日が最終日です(たぶん午後2時ぐらいまで)。

僕の出展作は、

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「春愁や拭ひては仕舞ふLP盤」


今やレコードプレーヤーも無いので、古いLP盤をもてあまし、この曲を聴いたころの物想いなどにふけりながら、ただ拭いては仕舞っているという春のアンニュイな感じを詠みました。



「名画座を出れば春宵風となり」


かなり古い映画を上映している映画館を出ると、まだ外は春の宵。街はにぎわっています。ハッピーエンドの、ノスタルジックで、ロマンチックな映画の主人公のように、自分はその群集の中に風のように溶け込んで行くだろうという句意です。


LP盤や映画のポスターをコラージュしてみました。
posted by のんちゃん at 17:40| Comment(6) | TrackBack(0) | 俳句

2010年04月16日

陽春の俳句展


              NbT.JPG


クロワッサンの4月25日号、119ページ「展覧会へようこそ」のコーナーに、僕らの句展の紹介が載りました。


              zto.JPG

今月23日(金)から、都庁舎の南展望室で「陽春の俳句展」を開催するのです。


僕の作品も展示されます。

展望室も句展も無料ですので、時間がある方はぜひ。(^3^)/



なワケで、火曜夜はその作品作りに没頭しました。
3時間ほどかかってしまいました。


水曜日から5日間、西新宿の客先に缶詰めです。
(下の写真はそのビルから都心方面の眺め)

             VhZF.JPG


仕事の内容はハードで、とてもそんな時間を捻出できなくなってしまいそうなので、その仕事に取り掛かる前の夜、必死で作りました。


ぜひそんな努力作を観に、たくさんのお客さんが来てくれるといいな。
posted by のんちゃん at 17:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2010年03月02日

お一人様ディナー


ここのところ繁忙を極めているので、早めに残業を切り上げた日は、せめて夕食ぐらいビール付きの贅沢な食事を満喫しています。


いつも千円は優に越え、3千円におよぶこともあるぐらいです。

財布は痛いけど、頑張ってるんだからいいかあ(*^□^*)てか。


先日はメトロポリタン・プラザの「西安餃子」で、五目あんかけカタ焼きソバ ( ボリュームすごいっしょ? ) に生ビール。

              ?.jpg

文庫本読んだりしながら、気分がいいので、生ビールを2杯奮発しました。



またある日は、オペラシティの蕎麦屋「そじ坊」に入り、まず生ビール、続いて蕎麦焼酎のお湯割りを注文。
ツマミは、写真のようなちくわの磯辺揚げとか(笑)。

               g.jpg


そういえば昔、ソバ屋さんへ連れ立って行って飲む会、「ソ連」っていうのがあったけど、なんかわかるよなあ。

お蕎麦屋さんで板わさかなんかをツマミにのんびり呑むって、な〜んか

゜+。(*′∇`)。+゜

オトナだしぃ、理屈抜きに幸せだもの。



このあと家に帰って風呂に入り、雑誌などを見るとはなしに見ていると、たいがいそのまま浴槽でうたた寝してしまいます。

これが気持ちいいんだなあ。

α波が出て、半覚醒で、そしていつも素晴らしい夢を見ているんだ。



  春の湯の夢は千里を逢ひ行けり   のんちゃん
posted by のんちゃん at 17:28| Comment(4) | TrackBack(0) | 俳句

2010年02月10日

鶯・ヒヤシンス・紅梅


月曜は帝国ホテル句会に参加していました。


終わってから、僕のお薦めの焼鳥屋に有志で押し掛け、飲んできました。

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仕事を離れてこういう飲み会はほんと楽しいですよね。


僕の句はさんざんでしたがそれでも下記2句を選んでくれた方もいました。



「鶯の飼はれし路地や旧租界」

上海の、租界といわれる旧植民地には、狭く入り組んだ路地があり、家々の庭先にウグイスが鳥かごに飼われています。そしてその美声をそれぞれが競っていました。いわゆる鶯の鳴き比べ、ですね。


「水差しはリスボン土産ヒヤシンス」

白い陶器の水差しにはラテンらしい派手できれいに花やお日さまの絵柄が描かれており、芽を出して春へ向かうヒヤシンスの球根とともに、気分を明るくしてくれます。


まもなく春ですね。前向きに生きたいです。


    *********


春先といえば、花粉症です。

最初花粉症が始まったのかな、と思っていました。

土日の仕事がハードで、くたくたに疲れ、日曜帰りがけにカプリチョーザへ夕食に入ったのですが、ほとんど箸が着けられませんでした。

鼻がつまって頭痛がして目がとろんとして、体が鉛のように重いのです。

間違いなく風邪でした。

              ?Αwg~.JPG


昨日は関東でも20度近くまで温度が上がり、とても暖かでで、筑波大学では紅梅が咲き始めました。


しかし、今日は一日どんより曇り、寒い風が吹いて、午後には氷雨も降ってきました。

そんななか、お昼は車で構外に出て、爆弾ハンバーグを食べました。

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風邪が早く良くなるように元気の出るランチです。


このレストランに行く途中の地名が、「要元猿壁」というんですけど、いったいこの地名、どう読むと思います?




            こたえ:かなめもとさつかべ
posted by のんちゃん at 21:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 俳句

2009年11月28日

冬桜・紅葉狩り


ここ10日ばかり超繁忙で、今日やっと休みが取れました。


計算したらこの10日間で労働100時間超、睡眠は50時間弱でした。(土日祭日出勤は当たり前、朝は5時から夜は12近くまで仕事)

でも、世の中にはもっと働いてる人達もいるから、僕などはまだまだ甘ちゃんなんだろうなあ。

              ~.JPG

写真は江戸川区船堀での客先近くの冬桜。その一角だけがとても明るい景色でびっくりしました。右側の紅葉しているのが普通の桜。



昨夜は8時間も爆睡、今朝はかつてないほどすっきり目覚めました。

久しぶりにきのう飲んだのが良かったのかも。吉祥寺で句会があり、そのあと仲間と沖縄料理で乾杯したのです。


 着ぶくれて胸の動悸の悟られず  のんちゃん

 ゆきむしのよみのくによりたゆたへり  のんちゃん



下の写真は、アビーロードのジャケットっぽいけど、

              юO.JPG

西東京市田無の保険会社計算センターからの帰りの、平林寺前。

その前の日に天皇皇后両陛下が紅葉狩りに訪れたらしく、すっかり有名になり、超混雑!



posted by のんちゃん at 15:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 俳句

2009年11月11日

日常のことなど


週末は昔からの遊び仲間と渋谷で飲みました。半年ぶりです。

マイナーな「モアイ像」前待ち合わせ(笑)、適当にその辺の店に予約なしで飛び込んだので、けっこう混んでて大変でした。

僕達は警察署勤務、教育出版、タクシー会社、アイドルなどバラバラの職種なので、話に幅がありとても楽しい飲み会でした。
あ、ちなみにアイドルはおいらね。(うそだけど)


このところ忙しくてなかなかブログ更新もままなりません。
たいがい夜は残業以外にも予定が入っていて、1日置きぐらいになんらかの会合なり飲み会になります。


月曜夜は帝国ホテル句会でした。

「大根」や「初時雨」などの季題が出ました。

  大根を包む仏語の新聞紙

  初時雨ハチ公前の人散らす


の2句が僕の作では高得点でした。

そのあと、いわずと知れた有楽町焼き鳥街で打ち上げ。今回は大勢参加なので、大型居酒屋「八百八町」に入りました。

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(ショルダーバッグとキーホルダー。プラダで揃えてみましたが・・・分不相応?!)


火曜日は業界のゴルフコンペでした。

相模湖カントリークラブ。天気に恵まれ、色づいてきた奥多摩や道志の山々、丹沢山系がとてもきれいでした。

成績は散々で、ブービーメーカー賞を戴きました。(^_^;)

              100~.JPG
(仕事でまわった日暮里界隈の自販機。100円や80円の缶コーヒーなど。外回りにはうれしい)


今夜は8時からマンションの管理組合理事会です。

いつも終わるのが10時半を過ぎるので、それから夕食兼飲み会となります。
・・・って誰かが付き合ってくれれば、ですけれど。



さらに僕は休日出勤も恒常的なので、気分転換は通勤時の読書です。

ということで最近読んだ本。

              {R.JPG

池澤夏樹「異国の客」

フランスの片田舎に移り住んだ作者のエッセイ。もっと異国の新鮮
な驚きの日常とか期待していたのに、政治的な話が多く、好きな作家だけに少し残念。
★★★☆☆


西澤保彦「麦酒の家の冒険」

がらんとした別荘に膨大な量の缶ビールが冷やしてあります。いったいこの屋敷の用途は何?
迷いこんだ大学生グループがいろいろ推理を出し合うのですけれど・・・非現実的で稚拙な仮説ばかりが延々続き、少々辟易。
★★☆☆☆


そして原田マハ「カフーを待ちわびて」

先日観て感動した映画の原作本。こちらもとても良かった。映画では偶然ぽい出会いも、ここでは明確に必然性がとれていました。
★★★★☆

posted by のんちゃん at 19:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 俳句

2009年08月30日

蔓花茄(つるはななす)



安田美沙子と相武紗希の違いがいまだに判らない、のんちゃんです。





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週末の夜は吉祥寺の句会に出席してきました。
五句提出し、点が入ったのは、


甘言に乗りさうになる残暑かな


の一句のみ。


せっかく旧仮名遣いで難しげに作ってみましたが、よく考えたら、残暑に限らず、いつでも甘言に乗ってしまうおいらなので、季語の部分は、酷暑でも、大嵐でも、あるいは寒さかな、でもなんでもよかったのですね。(*^_^*)



終わってからは待望の飲み会でした。ホテルの沖縄料理店です。

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そのとき話題のにのぼった花で、今が盛りの「山ほろし」というのを写メを送ってもらったのでここに掲載します。
この花の名、初めて聞いたひとも多いのではないでしょうか。

別名、「蔓花茄(つるはななす)」とか。
花言葉は「真実」。・・・う〜ん、重い。(>_<)




久しぶりに今週は土日が休めたので、僕自身に課したマニュフェスト、夏期集中学習の「ハングル」を勉強しました。

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もっぱらネットと、ユーチューブです。




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これは半切表といって日本語の50音表のようなものですけれど、濃音、パッチム、複合母音、複合子音が省略されているので、この表だけでは、まさに半分だけということになります。

だいぶ読み書きは出来るようになりました。90%ぐらいはOKです。

あとは簡単な挨拶、名詞、動詞、数字などがなんとなくわかってきたようなので、近い機会に、隣の国に飛びたい気持ちで一杯です。


あ、その前に選挙に行かねば。

文化や芸術を大切にして、老人や子供、弱者に優しく、近隣諸国と仲良くしてくれる人や党に入れたいと思っているのですけれど・・・。
posted by のんちゃん at 13:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 俳句

2009年07月14日

句会のあと


もう就業後にジムに行くのは絶望的(今年半年で3回しか行っていない)なので、きのうは昼休みを利用して泳いできました。

おかげで午後の仕事は心身ともにさっぱりとして能率よくやれました。
お昼抜きなのでおなかはすいたけど。


そんな午後は新橋に打合せでした。

終わってから、ビル窓に反射する西陽が道路を照らす日比谷通りを歩いて帝国ホテルに行きました。

月イチの句会です。
写真は会場の窓の外の風景。6時半です。


ぼくの句は、

「シャツに風入れて突堤夏の海」

でしたが、流れがぎくしゃくして良くないと先生に指摘されました。確かに。

で、

「風を受けシャツも膨らむ夏の海」

のが良かったかなと思いました。「も」を入れると、気持ちも夏の海に向かって高ぶってる様子が読めるでしょう?


句会が退けてからは、日比谷の焼き鳥街に有志7名で繰り出し、ぼくの推薦の店で飲みました

僕と初めて飲む人がうち3人いて、みなさん、すごく楽しそうにしていただいたので、超良かったです。

o(^∇^o)(o^∇^)o

posted by のんちゃん at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2009年05月12日

オープンエア


昨夜は帝国ホテルで句会が催されました。

夜の時間を作るため、朝7時前にはオフィスに入り、がむしゃらに業務をこなしたのですけれど、落ち着いて仕事をしなかったぶん、問題が吹き出し、半分パニくってしまいました。

あ〜あ、生きるって、仕事をするってたいへんだなあ。


でもこのまま徹夜残業をすれば片がつくという問題でもないので、むしろ遊びに行っちゃえとばかりに、帝国ホテルに駆けつけたという次第です。


僕は6句出し、点が入ったのは


 薫風やネクタイピンを外せしむ

 皇族車新緑映し過ぎにけり

 酢とラー油多目の餃子夏立ちぬ


でした。各1点のみ(つまり一人しか選句してくれなかったということ)です。まだまだだなあ。



会がひけてから、有志でまた日比谷の焼き鳥街へ繰り出しました。すでに9時を回っているのに、目的の店は満席です。

なんとか割り込んで座らせてもらいました。


この一帯は、外と中の仕切りが外された開放感満点の飲み屋ばかりですが、僕はこの手のオープンエアなお店が大好きです。

オープンエアのカフェとか最高っすよね(写真はイメージね)


できたら、屋内部分はエアコンをがんがんかけ、(仕切りがないので)屋外部分にも冷気が流れ出てくるような店がいいなあ。


現代のエコの風潮とは真逆の希望を言って申し訳ないのですけれど(笑)、たとえ室内だけのカフェやレストランやバーでも、エアコンを効かせ、かつ、窓を開けっぱというのが、僕のもっとも理想とするお店なのです。
posted by のんちゃん at 12:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 俳句

2009年04月15日

日比谷焼き鳥街


帝国ホテルのセキュリティ厳しいカンファレンスルームで句会が開かれました。

6時半スタート。僕は少し遅れて駆けつけました。


出席者は十数名、みなさんなかなか優秀な作品を出されてます。


もっとも点を集めたのは次の2句。


花吹雪恋の迷路の地図なくす

やはらかに言ひくるめられ春キャベツ


・・・うーん、しかしおいらに言わせるとどっちも甘いなあ。


「軽トラの荷台が酒席花灯り  のんちゃん」

ぐらいのを作ってもらいたいっす!
って、これは風情や情緒に欠けるので出しませんでしたけれど
(><)

結局、僕は1点入ったのが2句あっただけでした。



終わってから有志で飲みに行くことになりました。

いわゆる日比谷のガード下一帯です。
この辺はオープンエアの焼き鳥屋街で、店頭にも椅子代わりの酒箱を出し、どの店も客で溢れ、活気に満ちています。


僕のオススメの店は満杯だったので、すぐ近くの別の焼き鳥屋に入りました。

あらかじめお金をある程度テーブルの上のに入れておくと、料理や飲み物を持って来るたび、店員さんがそこから料金分を徴収していくといったシステムになっています。

同席のみなさんはそれぞれに、立派に社会で活躍されている方たちばかりで、話もそつなく、話題も豊富で、とても楽しい時間を過ごすことができました。

おかげで飲み過ぎ、帰りは電車を乗り過ごし、気づいたらハバロフスクまで行ってしまいました。
(最近僕の利用する郊外電車は、シベリア鉄道と相互乗り入れしています。ウラジオストクとかナホトカが便利になりました)
posted by のんちゃん at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2009年01月13日

初湯


昨日は僕が籍を置いている俳句の会の新年会と新春句会でした。
場所は帝国ホテル。

成人の日とあって、ホテルのロビーは晴れ着姿の人たちで賑わっていました。

宴席は中華料理の「北京」です。

実はおとといの夜も埼玉の友達の家を訪ね、そのまま中華料理のコースでしこたま飲んだばかりです。
もっともそのときは紹興酒を燗したものだったので、昨日はビールにしました。

このレストランはあっさり味で美味しかったです。


さて、句会は階を変えて、ホテルの会議室で行われました。

大人数なので一人3作のみを限定投句。

僕のは、そのうち6点入ったのがありました(6名の人が佳句だと判断して点を入れてくれた)。


「たどたどと能書読む子のゐる初湯」


「初湯」というのは、その年初めて入るお風呂のことを言います。

元旦に実家に帰ったさい、無人だった家の風呂はもうガスが止めてあって使えないので、車で一番近い温泉場に行きました。

山の中にしてはけっこう混んでいました。

僕が入浴していると、脱衣場のほうから、掲示板の温泉の効能書きを、子供が声を出して読んでいるのが聞こえてきました。

しかし、小さな子なのだろう、つっかえつっかえ読んでいます。

たぶん一緒にいる家族に、僕はちゃんと漢字も読めるよとアピールしているようで、とても微笑ましかったので、俳句に詠んでみました。




posted by のんちゃん at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2008年07月15日

初蝉



朝からのミッドタウン近くでの打合せが、お昼前に終わったので、会社へ乗換なく帰れる永田町駅まで歩くことにしました。

途中に赤坂サカスがあります。オープンしたてのときは、超混雑で、まったく寄せ付けてもらえなかったので、今回は見物がてら中を突っ切って行くことにしました。
写真はビズタワー内のアトリウムです。エスカレータ正面にアプローズ・スクエア迎賓館が見えています。

赤坂繁華街の雑踏を抜け、広い外堀通りを渡ると大きな石の鳥居がある山王日枝神社です。
ここは樹木の生い茂った小高い山になっており、後ろ側の永田町方面に行くには、通常左回りの日比谷高校コースか、右回りの首相官邸コースをぐるりと迂回するしかありません。

そういえば、半年が無事に終わったことを感謝すると同時に、今年残りのあと6ヶ月を幸せでいられますようにと、大払いというものをやったほうがいいと僕のブログ友達も言っていたのを思い出し、参拝していくことにしました。

そもそも僕は信心とかはあまりないくせに、寺社巡りとかは好きなのです。
「神仏は敬いこそすれ頼らず」とか宮本武蔵が言って、長い石段を登って拝殿前まで行ったのにもかかわらず、参拝することなく、くるりと回れ右してまた石段を駆け下り、一乗寺下がり松の決闘に向かったのです。いや、だからなんなんだと言われても、別になんでもないんですけど。

で、僕は近道の稲荷坂を登り始めました。蝉の声が聞こえてきました。今年初めて聴く蝉の鳴き声です。なんかすっかり夏だなあとうれしくなってしまいました。

本殿前ではきっちりお賽銭を入れてお参りしました。細かいお金が無かったので、自販機でドクターペッパーを買い、飲みながら、お釣りのコインを賽銭箱に投げ込みましたので、たぶんあまりご利益は期待できませんが、いちおう半年無事だった感謝の気持ちは伝わったかと思います。

蝉の音の参拝の背に降りやまず
posted by のんちゃん at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2008年06月22日

俳句展


土曜日は午後から、皇居前のパレスホテルギャラリーで開催している俳句展に、押し掛け日直に行ってきました。

僕のも写真付きのフォト五七五で、出品しています。

上から、

田植え機の残す土くれ信濃みち
(車で信州の農道を走っていたら、前を行く田植え機が、田植えを終えて家の納屋にでも帰るらしく、がしゃがしゃとゆっくり走っています。じゃまだなあと思いましたが、田んぼの土を馬糞のように僕の車の前に置いていくその田植え機に、困惑しつつも微笑ましく感じ、この光景を詠みました)

薫風や緑のカレー出されをり
(人の家でのおよばれの情景です。おりしも初夏の爽やかな季節で、緑を吹きわたるそよ風が入る明るい食卓です。おいしい昼食を期待したら、思いがけずタイのグリーンカレーが目の前に供されました。たぶん主人公は食べたことがないのでしょう。固まったままの様子が面白かったので詠んでみました)

クリスティ佳境に入る薄暑かな
(本当は、佳境に入る夕薄暑、としたかったのですが、技巧的な意味合いから、薄暑かな、と切れ字でまとめました。夕方になって忙しい時間となるのに、この小説は佳境を迎えて、いま手放すことはできません。もうちょっと読みたいのに、という焦る気持を薄暑にかけてみました。ちなみにクリスティがわからない人のために、家の書棚からアガサ・クリスティの原書をさがして一緒に展示しました)


さてせっかくですから女流俳人であるわれらが先生の句も紹介します。
やはりプロです。とってもお上手です。僕は先生のことを、「いま与謝野晶子」って呼んでいるほど情熱的な作品が多いです。
どの句も秀逸なんですが、あえて3句。

花時雨逢えぬる紅を重ねをり

今しがた旅の約束虹立ちぬ

想いふと声にしてみる寒の月


とても偶然なんですけれど、今日マイミクの俳人ラスカルさんから句集が届きました。
どれもこれも超素晴らしいのですが、やはりあえて3句、紹介します。

アイスティーたったひとことが言えず

遠雷や朱墨の壜をかたく閉め

咳をして遥かな星を震わせる



句展が引けてから、句会の会場が違うため同じ同人でありながら初顔合わせの着物姿の美女2人と、新丸ビルのバーHENRY GOOD SEVENで飲んできました。超楽しかったです。
posted by のんちゃん at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 俳句

2008年02月20日

春愁

卒業や転勤を控えたこの時期、春愁(しゅんしゅう)という季語があります。
これは、春への気候の変わり目になって、人生の諸々に愁える(考えてしまう)ということです。

春愁や虚構の恋の捨てがたく 山口青邨



昨日は夜に入って、客先の会社に書類を受け取りに出かけました。
いつも夜の10時ごろに電話をかけてもまだ仕事をやってるような職場です。

書類を確認し、挨拶してオフィスを出ると、スタッフの一人がすぐに追い掛けてきて、
「○○さん、お世話になりました」と僕に頭を下げるのです。
「どうしました?」と聞くと、彼いわく、
某役所の中途採用試験に合格したので、4月からそちらに転職するため、準備もあり2月いっぱいでここを辞めるとのこと。

彼は一生懸命上司の指示に従ってよく働く素直で真面目な青年でした。

僕はびっくりすると同時に、心の底からほっとしました。
彼は生き馬の目を抜くような過酷な競争社会には馴染めない優しい性格なのです。

かりかりしながら仕事なんかしなくとも、のんびりとやって食べて行けるのが一番じゃないかと、彼の決断にはもろ手を挙げて賛意を示しました。


僕の友人も、この3月で教職を退くとのメールが入りました。
これにもびっくり。
学校現場に疲れたし、とりあえずは実家の農業や塾の講師をしながら糊口をしのいで、病気がちな親の面倒を看るとのこと。
なんて感心なやつなんだ。頭が下がる思いでした。

ほかにも、せっかく難関を突破して入った官公庁をたった1年で辞めてしまう人などもいて、僕のまわりには退職、転職志願者の枚挙にいとまがありません。

この時期、人はいろいろ考えてしまうものなのですね・・・。



で、おいらも今日は千駄ヶ谷のチャイナクイックで昼からビールをやりながら、自分の行く末など物思いに耽ってみました(一応)。


春愁やあわつぎつぎと昼ビール のんちゃん


posted by のんちゃん at 18:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 俳句