週末、花散らしの雨が降って、桜のシーズンは幕を閉じましたが、皆さん、どこか花見に行かれましたか?
今年は桜の開花が遅かったし、大風の日もあったりで、僕は二つばかり花見の予定が中止になってしまいました。
その後、業界の観桜会が隅田川で行われたときは、

早い時間に仲間と上野で合流して、雑踏の桜トンネルを歩き、

スペインバルでワインをやりながら満開の桜を満喫しました。

またその翌日は、仕事仲間でも、板橋・滝野川のその名も「桜通り」にある

焼肉レストランで、気勢を上げました。

そしてその二日後の、8日の日曜日、午後から時間が出来たので、東中野「ポレポレ」というミニシアターに

「ほかいびと」という映画を観に行きました。

「ほかいびと」というのは、なにかお祝いの祝辞を述べる人という意味で、幕末から明治にかけての俳人、井上井月(せいげつ)という人物の物語です。
つげ義春の漫画にも登場する知る人ぞ知る伊那谷を放浪する、いわば吟遊詩人です。
信州のきれいな風景の中(四季を通じて映像化されているので、過酷な自然のシーンもありますが)、孤高の俳人が放浪して行くさまは、山頭火か芭蕉のようでもありました。
スクリーンには陽春の見事な桜の場面もあり、この時季にぴったりでした。
さて、正直言うと、映画は途中で寝てしまったりしたのですが、終わってから、シアターの前の坂を下り、


神田川まで歩いて行きました。天気は上々です。

そこは神田川上水公園。休日とあってものすごい人出です。もちろん花見宴会の人たちも盛り上がっています。春爛漫!

この神田川、小滝橋経由で、落合のほう(高田馬場の近く)まで遊歩道が伸びています。その傍らが素晴らしい桜並木となっており、並木の逆側が花いっぱいの住宅やこジャレたカフェや甘味処などがあって花見客が足をとめたりしていました。いいな、こういうの。
この神田川の遊歩道、落合の先で唐突に行き止まりとなります。仕方がないのでマンションの駐車場など起用に抜けて僕は新目白通りへ出ました。
ここから広い道路を横断して目白の高台に向かいました。目白の駅を目指したのです。
そこには、都内とは思えない緑深い場所や、坂道、石段などがあって、思いがけずとても興味をそそられるコースでした。


これが僕にとって今シーズン最後の花見となりました。とても心踊る楽しい花見散策でした。
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